食物アレルギー
食物アレルギーについて
小児に多いアレルゲン(原因物質)
こどもの食物アレルギーは、卵・牛乳・小麦が代表的ですが、その他にも様々なアレルゲンがあります。
- 魚卵(イクラ・タラコなど)
- 果物(キウイ・バナナ・モモなど)
- 大豆
- ピーナッツ
- そば など
お子さまの年齢や食事内容によって、アレルゲンは変化することがあります。
自己判断で除去を続けると栄養不足の原因になるため、医師の指導のもとで対応することが大切です。
症状のあらわれ方:即時型と非即時型
食物アレルギーは、症状が出るまでの時間によって大きく2つに分けられます。
1)即時型アレルギー(数分〜2時間以内)
原因食物を食べて数分〜2時間以内に症状が出るタイプで、もっとも多く見られます。
主な症状
皮膚:じんましん、赤み、かゆみ
呼吸器:咳、ゼーゼー、呼吸困難
粘膜:目や口の腫れ
消化器:腹痛、嘔吐、下痢
重症の場合、アナフィラキシーショックを起こすことがあります。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは
食べただけでは症状が出ず、食後に運動することでアナフィラキシーが誘発される特殊なタイプです。給食後の体育や運動クラブで起きることもあるため、原因の特定と生活上の注意が重要です。
2)非即時型(遅延型)アレルギー(数時間〜48時間後)
原因食物を食べて数時間〜1〜2日後に症状が出るタイプです。
皮膚症状や消化器症状が多く、赤ちゃんでは以下のような症状が見られることもあります。
- 頑固な下痢
- 原因不明の血便
- 体重増加不良・哺乳不良 など
症状の出方がゆっくりなため、原因に気づきにくいことがあります。
日々の食事・症状の記録が診断の助けになります。
アナフィラキシーについて
アナフィラキシーとは、アレルゲン(原因物質)を摂取・接触したあと、数分〜数十分以内に全身に強いアレルギー症状が出る状態です。
主な症状
- 全身じんましん・顔面の腫れ
- 呼吸困難・ゼーゼー・咳の持続
- 意識がもうろうとする
- 血圧の低下、ショック状態
重症の場合、命に関わることもあります。
アナフィラキシーの治療は一刻を争う対応が必要です。
エピペン®(アドレナリン自己注射薬)について
過去にアナフィラキシーを起こしたことのある方には、症状を一時的に抑える注射「エピペン」の処方・指導を行います。
- 使い方の練習を行い、保護者・園・学校にも情報共有します。
- 使用後は速やかに救急要請・医療機関受診が必要です。
- 有効期限があるため、定期的な確認・更新が必要です。
※アナフィラキシーの既往がある方は、診察時に必ずお知らせください。
まとめ
- 乳幼児期の食物アレルギーは卵・牛乳・小麦が代表的ですが、他にも多様な原因があります。
- 症状は即時型(数分〜)と非即時型(数時間〜)に分かれます。
- アナフィラキシーは命に関わることがあるため、早期対応とエピペンの備えが重要です。
- 自己判断での除去食は危険です。専門医の診断と指導を受けながら、安全に対応しましょう。



