夜尿症
夜尿症(おねしょ・夜間遺尿症)
はじめに
夜、布団の中でおしっこをしてしまう「おねしょ」
多くの場合、成長の過程で自然に収まることもありますが、年齢・頻度・本人やご家族のお困り感によっては適切な治療や支援が必要です。
亀戸キッズクリニックでは、ご家庭での生活改善、薬物療法のご提案、専門医紹介まで幅広くサポートしています。
夜尿症とは
夜尿症は、5歳以上で月に1回以上夜間に自分の意思とは無関係におねしょを継続して起こす状態と定義されています。日中の排尿は正常で、神経・腎機能・排尿メカニズムに大きな異常がないことが特徴です。
多くは遺伝的要因・膀胱・睡眠・ホルモンの関係が考えられています。
主な原因と要因
- 膀胱の容量が小さい、または夜間の尿量が多い
- 夜間の抗利尿ホルモン(ADH)が不足する
- 深い睡眠で排尿反射が起きにくい
- 遺伝的素因(親がおねしょ経験者など)
- ストレス・生活リズムの乱れ
- 便秘の併存がある場合も
夜尿自体は「病気」というより「機能が未成熟な状態」であることが多く、成長とともに改善するケースも多いです。
ただし、本人やご家族の負担が大きい場合は、対策を早めに始めることでQOL(生活の質)向上につながります。
受診の目安
以下のような場合には、受診をおすすめします
- 5歳以上で毎週または月に数回以上おねしょがあり、本人が気にしている
- 日中の頻尿・尿漏れ・便秘を伴う
- 学校・宿泊行事で不安がある
- 既に9歳以上の年齢で、10歳を超えても改善がない
- 基礎疾患(腎・神経・膀胱・糖尿病など)が疑われる
家庭でできる対策
生活習慣の改善
- 夕方以降の水分量を控える(特に寝る2時間前)
- 夕食後〜就寝前に排尿させる習慣をつける
- 朝起きたらまずトイレに行く習慣をつける
- 便秘がある場合は、排便習慣を整える
- 生活習慣・睡眠環境を整える
心理的サポート
- 「怒らない」「責めない」姿勢が重要。本人の安心感・自信回復を促しましょう。
- 『おねしょシール』『ほめる言葉』などで成功体験を積むのも効果的です。
医療的アプローチ
検査・治療の流れ
- 初診:病歴・排尿・排便・睡眠・家族歴を確認
- 尿検査など
- 生活指導+観察期間→改善なければ薬物治療など検討 → 改善なければ専門治療へ
よくある質問(FAQ)
Q:何歳まで待てば自然に治る?
A:一般的には小学校低学年~高学年で改善することが多いですが、9〜10歳を超えて改善がない場合は専門的な治療を検討します。
Q:毎晩漏れていたら受診すべき?
A:本人の困り感・家族の負担に応じて、早めに受診・対策を始めることがQOLを高めます。
Q:便秘とおねしょは関係ある?
A:はい。便秘により膀胱が圧迫されると夜間尿量が多くなる・排尿が起こりにくくなることがあります。便秘がある場合は同時に治療・改善を行います。
まとめ
夜尿症は、成長とともに改善することも多いですが、「放っておいても大丈夫」と安易に考えないことが重要です。
本人やご家族のストレス・学校行事の不安・寝具交換の負担など、生活に与える影響は少なくありません。
家庭でできる対策と、必要に応じた医療的サポートで、安心して夜を迎えられる生活を目指しましょう。



