便秘・下痢
はじめに
子どもの排便リズムは成長とともに変化します。
便が何日も出なかったり、逆に軟らかい便が続くと心配になりますが、多くは生活リズムや食事の影響で一時的なものです。
ただし、長引く場合や痛み・体重減少を伴うときは、治療が必要なこともあります。
便秘について
どんな状態を「便秘」という?
- 3日以上排便がない
- 排便時に痛みがある・うんちが固くて出にくい
- 便が出ても残便感がある
上記のような症状が週に2回以上続く場合は「便秘」と考えられます。
小児の便秘の原因
- 食物繊維や水分の不足
- 排便を我慢する習慣(トイレを嫌がる・学校で我慢するなど)
- 運動不足
- 排便リズムの乱れ(生活リズムの乱れ・睡眠不足)
- まれに甲状腺疾患や腸の病気などが原因となる場合もあります
便秘の治療・ケア
生活習慣の見直し
- 朝食後にトイレに座る習慣をつける
- 水分・野菜・果物・乳製品・発酵食品を意識的にとる
- 体を動かす時間を増やす
薬を使う場合
- 整腸剤や酸化マグネシウム、モビコールで便をやわらかくする
- 浣腸や座薬を使用する場合もあります
お子さんの年齢・便の状態に合わせて、安全でやさしい薬を選択します。
長期的に整えることが目標です。
受診の目安(便秘)
- 便が5日以上出ない
- 排便時に強い痛みや出血がある
- 便秘でお腹が張る・食欲がない
- 体重減少・嘔吐を伴う
下痢について
どんな状態?
便が水のように柔らかくなり、回数が増える状態をいいます。
原因の多くはウイルス性胃腸炎や食べすぎ・冷たいものの摂りすぎによる一過性のものです。
主な原因
- ウイルス・細菌感染(ロタ、ノロ、アデノなど)
- 食事性(脂っこいもの・乳製品・冷たい飲み物など)
- 抗生物質の影響
- ストレスや環境の変化
自宅でできるケア
- 水分補給(経口補水液・麦茶・スープなど)
- 消化のよい食事(おかゆ・うどん・すりりんご・豆腐など)
- 下痢の間は乳製品・油もの・繊維の多い食品を控える
- おむつかぶれ対策(ぬるま湯でやさしく洗い、ワセリンやプロペトで保護)
嘔吐が続く場合は、少量ずつこまめに水分を与えましょう。
受診の目安(下痢)
- 水のような便が1日10回以上出る
- 血便が混じる
- 発熱・嘔吐を伴う
- 水分が取れない・おしっこが出ない
- 顔色が悪い・ぐったりしている
まとめ
- 便秘や下痢は一時的なことが多いですが、長引く場合や全身症状があるとき、不安なときはお気軽にご相談ください
- 毎日の食事・睡眠・運動を整えることで、腸の働きも安定します
- 成長に合わせた排便リズムを見守りながら、無理のないサポートを行いましょう
登園・登校の目安について(江東区)
江東区では、下痢・嘔吐などの消化器症状において、集団生活に戻る際のポイントとして「症状が落ち着き、食事・水分が通常通り摂れるようになってから」とされています。
また、保育園・幼稚園等では、医師による治癒証明書(医師の意見書)の提出を求められるケースがあります。江東区公式サイト
保護者の皆さまは、登園・登校前に症状の有無・全身状態をよく確認し、「元気で水分・食事が取れているか」を目安にご判断ください。
判断に困った際はお気軽にお問い合わせください。



