突発性発疹症
突発性発疹症
はじめに
突発性発疹症(とっぱつせいほっしんしょう)は、主に生後6か月〜2歳頃の乳児に多くみられるウイルス感染症です。
突然の高熱が数日続いたあと、熱が下がると同時に発疹が出るという特徴的な経過をとります。(高熱の間は、比較的きげんが良く、発疹の時期はきげんが悪いお子さんが多いのも特徴です。)
初めての高熱のことも多く、「インフルエンザ?」「重い病気では?」と心配されますが、
多くの場合は自然に回復する予後の良い病気です。
突発性発疹症とは
| どんな病気? | 主にヒトヘルペスウイルス(HHV)6型・7型による感染症です。 ほとんどの人が2-3歳までに一度は感染する一般的な病気です。 (20-40%は不顕性感染で、感染していても発症しない=知らないうちにかかっていることもあります。) |
| 感染経路 | 主に、感染したことのある親やきょうだいの唾液などを介した飛沫感染。 ウィルスを含んだ唾液や鼻水のついたおもちゃの共有などの接触感染。 |
| 潜伏期間 | 約9〜14日 |
よくある症状
- 38〜40℃の高熱(3〜4日ほど続くことが多い)
- 解熱後に出現する全身の発疹
- 発疹は細かく赤い斑点状で、体幹から広がる
- かゆみはほとんどありません
- 発熱中でも、比較的元気なことが多い
- 軽い咳や鼻水、下痢、不機嫌を伴うこともあります
※発疹は数日〜1週間ほどで自然に消えていき、跡は残りません。
診断について
典型的な 「突然の高熱 → 解熱 → 発疹」という経過が診断の決め手になります。
発疹が出る前は他の感染症との区別が難しく、発疹が出てはじめて診断が確定することも少なくありません。
通常、特別な検査は必要ありません。
治療・ケア
特効薬はなく、対症療法が中心です。
- 高熱がつらい場合は解熱鎮痛薬
- 脱水予防のための水分補給
- 十分な休養
発疹自体に治療が必要なことはほとんどありません。
おうちでできるケア
- 発熱時は水分を少量ずつこまめに与える
- 食欲がないときは無理に食べさせない
- 発疹が出ても、かゆみがなければ特別な外用は不要
- 入浴は元気があれば可能
- 発疹が出て驚いても、熱が下がっていれば回復過程と考えて大丈夫です
こんなときは早めに受診
- 高熱が続き、ぐったりして元気がない
- 水分がほとんどとれず、尿が少ない
- けいれんを起こした、意識障害がある(急な高熱のため、熱性けいれんの合併が比較的多いです。また重篤な合併症として、まれに脳炎・脳症があり、入院が必要になる場合があります。けいれんが5分以上止まらない、意識が戻らない、など様子のおかしい時は救急受診してください。)
- 解熱後も元気が戻らない
- 発疹が出ても症状が改善しない
受診時にお持ちください
- 母子手帳
- マイナンバー・医療証
- お薬手帳
- 発熱・解熱・発疹のタイミングが分かるメモや写真
よくある質問(FAQ)
Q. 突発性発疹は大人にもうつりますか?
A. 大人はすでに免疫をもっているため、子供からうつることはほぼありません。
Q. 発疹が出たら登園・外出してもいい?
A. 解熱して1日ほどたって元気であれば可能です。発疹の時期にはウィルス量はかなり減少し、感染力は低下しています。しかし、発疹の時期は、機嫌が悪いことも多く、高熱のあとで体力や免疫力も落ちているので、無理はさせずに回復を待ちましょう。
Q. 発疹が出てから熱がまた上がることはありますか?
A. 通常はありません。再度高熱が出る場合は、別の病気の可能性もあるため受診してください。
Q. 何度もかかりますか?
A. HHV-6、HHV-7、2種類の原因ウィルスがあるため、2回かかることがあります。



