手足口病
手足口病
はじめに
手足口病は、乳幼児を中心に流行する、感染力の強いウイルス感染症で、手・足・口の中に発疹や水ぶくれが出るのが特徴です。
夏に多い病気ですが、近年は季節を問わずみられることもあります。
多くは自然に良くなりますが、口の痛みで水分がとれなくなることもあり、注意が必要です。
手足口病とは
| どんな病気? | 主にエンテロウイルスやコクサッキーウイルスによる感染症です |
| 感染経路 | 咳やくしゃみによる飛沫感染 手指・おもちゃ・タオルなどを介した接触感染 便中に排泄されたウイルスからの糞口感染 |
| 潜伏期間 | 約3〜6日 |
よくある症状
- 口の中(舌・ほほ・のど)、口の周囲の発疹や水ぶくれ
- 手のひら・足の裏・ひざ・おしりなどの発疹
- 発熱(出ない、または微熱のことも多い)
- のどや口の痛み
- 食欲低下、不機嫌
※かゆみは強くないことが多いですが、痛みで食事が進まないことがあります。
※たまに治ったあと(1か月以内)に、手足の爪の脱落がみられることがありますが自然に治ります。
診断について
多くは症状と発疹の分布から診断します。通常、特別な検査は必要ありません。
治療・ケア
特効薬はなく、対症療法が中心です。
- 解熱鎮痛薬(必要時)
- 口の痛みに対するケア
- 水分補給の工夫
重症例や合併症が疑われる場合は、追加の検査や治療を行います。
こんなときは早めに受診
- 高熱が続く
- ぐったりして元気がない
- 水分がほとんどとれず、尿が少ない
- 発疹や症状が長引く・悪化する
- 呼吸が早くて苦しそう
- けいれんを起こした、意識障害がある(まれに脳炎・髄膜炎などの重篤な合併症があります。嘔吐、つよい頭痛、視線が合わない、呼びかけに反応しない、など様子のおかしい時は救急受診してください。)
おうちでできるケア
- 水分は少量ずつ、こまめに
- しみやすい物(酸味・塩分・熱い物)は避ける
- ゼリー・プリン・冷ましたスープなど、のどごしの良いものがおすすめ
- 口の中を無理に触らない
- 排泄後・おむつ替え後は手洗いをしっかり
登園・登校の目安
全身状態が良好で、普段の生活ができれば登園・登校は可能です。
※ただし、園や学校の方針に従ってください。
受診時にお持ちください
- 母子手帳
- マイナンバー・医療証
- お薬手帳
- 発疹が分かる写真(あれば)
よくある質問(FAQ)
Q. 手足口病は大人にもうつりますか?
A. すでに原因ウィルスに対する免疫をもっていることが多いため、頻度は少ないですが、うつることもあります。大人では、高熱や強い痛みなど、症状が強く出ることもあるため注意が必要です。罹患している乳幼児を看病するときは、飛沫や排泄物の処理に注意し、手洗いを徹底しましょう。
Q. お風呂に入ってもいい?
A. 発熱がなく元気があれば入浴可能です。発疹をこすらないようにしましょう。
Q. きょうだいへの感染を防ぐには?
A. 手洗い・タオルの共用を避けることが大切です。特に、罹患児の排泄物の処理には十分注意し、排泄後の手洗いを徹底しましょう。(手足口病は、治った後も比較的長い間(2~4週間)、便中にウィルスが排泄されます。また、不顕性感染(かかっても症状がでない)もあるため、流行期はとくに手洗いを徹底しましょう!)



