大人は気づけない!ベビーカー・チャイルドシートの盲点と熱中症対策
みなさん、こんにちは!亀戸キッズクリニックのスタッフです。
毎日のお買い物や保育園の送り迎え、本当にお疲れ様です。
外を少し歩くだけでジリジリとした強い日差しを感じる日が増えてきましたね。
この時期、お出かけの際にパパやママにどうしても知っておいてほしいのが
「大人の体感温度と、子ども(特に赤ちゃん)のいる場所の温度はまったく違う」ということです
今回は、見落としがちだけど命に関わる「ベビーカー」と「チャイルドシート」の熱中症のリスクと、今すぐできる具体的な対策を詳しく解説します。
盲点1:ベビーカーは「照り返し」でプラス5℃以上の酷暑空間
大人が「今日は暑いな、30℃くらいかな」と思っているとき
実はベビーカーの中は35℃以上の猛暑になっていることがあります。
原因は、アスファルトからの「地面の照り返し」です。
地面に近い場所ほど温度が高くなるため、大人の顔の高さよりも
地面からわずか30〜50cmほどの高さにあるベビーカーのシートのほうが、圧倒的に過酷な環境になります。
さらに、赤ちゃんは大人に比べて体温調節機能が未発達で、汗をうまくかいて体温を下げることができません。
「大人が大丈夫だから」は、ベビーカーの赤ちゃんには通用しないのです。
今日からできるベビーカー対策
「日よけカバー」の閉め切りに注意
直射日光を遮るために日よけ(サンシェード)を完全に閉め切ってしまうと、中に熱がこもってサウナ状態になります。
通気性を確保するため、メッシュ窓を開けたり、風が通る隙間を作ってあげましょう。
保冷剤は「背中」と「太ももの付け根」に
ベビーカー用の冷感シートを活用する際は
太い血管が通っている「首の後ろ・背中」や「太ももの付け根」のあたりに保冷剤があたるようにすると、効率よく体温を下げられます。
ハンディファン(扇風機)の過信は禁物
ベビーカーに扇風機をつけている光景をよく見ますが
周囲の空気が35℃以上のとき、扇風機は「熱風」を送り続けることになります
必ず保冷剤や濡れタオルと併用し、涼しい風が送れるように工夫してください。
盲点2:チャイルドシートの「金具」によるうっかり火傷と熱気
夏の車内温度は、エアコンを切ってわずか15分で50℃を超えると言われています。
そんな炎天下に駐車していた車に乗る際、特に危険なのがチャイルドシートです。
今日からできるチャイルドシート対策
乗せる前に「ベルトの金具」を必ず触る
直射日光でカンカンに熱せられたチャイルドシートの金属バックル(金具)は
赤ちゃんの素肌に触れると一瞬で火傷(やけど)をするレベルに達しています。
赤ちゃんを乗せる前に、まずは大人が素手で触って熱くないか必ず確認してください。
駐車中は「白いバスタオル」をかけておく
車を離れる際、チャイルドシートに白いバスタオルや遮光シートをバサッとかけておくだけで、直射日光によるシートや金具の温度上昇をかなり防ぐことができます。
エアコンが効くまでは「乗せない」
車に戻ったら、まずは全ての窓を開けて熱気を逃がし
エアコンを強風にして車内を冷ましましょう。
チャイルドシートの背中部分が冷えたことを確認してから、お子さんを乗せるようにしてください。
当院からのお願い:こんなサインは「熱中症」です!
お出かけ中や帰宅後に、お子さんが以下のような様子を見せたら、熱中症の初期症状かもしれません。
- お顔が真っ赤になっている、または異常に汗をかいている
- 体を触ると熱い(お熱がある)
- いつもより不機嫌で泣き止まない、ぐずり方が激しい
- 逆に、うとうとして元気がなく、おっぱいや水分を飲もうとしない
「いつもと様子が違う」と感じたら、すぐに涼しい場所に移動させ、衣服を緩めて首や脇の下を冷やしてください。
水分が摂れない場合や、ぐったりしている場合は、迷わずすぐに当院、または救急医療機関を受診してください。
スタッフのひとりごと:お出かけするだけで100点満点!
夏のお出かけは、ベビーカーの準備をして、乗せる前に車を冷まして、水分を持たせて…と、出発するだけでパパもママも汗だくになってしまいますよね。本当に毎日お疲れ様です。
これだけ気をつけていても、夏の暑さは容赦なく体力を奪っていきます。
お買い物などの用事は、できるだけ気温が上がる前の午前中や、夕方の涼しい時間帯に済ませられると理想的ですね。
「ちょっとそこまでのお散歩」でも、対策に迷ったり、帰宅後のお子さんの体調で心配なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
この厳しい暑さを、便利グッズもうまく頼りながら、みんなで安全に乗り切っていきましょう!



