これってただの吐き戻し?赤ちゃんの「嘔吐」で見極めるポイント
こんにちは!亀戸キッズクリニックスタッフです
毎日のおむつ替えに抱っこ、本当にお疲れ様です。
赤ちゃんが急に飲んだミルクやおっぱいを「ゲボッ」と吐き出してしまうと
ママやパパは本当にびっくりして焦ってしまいますよね。
特に赤ちゃんは胃の形が大人と違ってまっすぐなため
もともと吐き戻しやすい構造をしています。
でも、「いつも通り様子を見ていいのかな?」
「それとも感染症や病気のサインなのかな?」と迷うこともあるかと思います。
今回は、おうちで冷静に判断するための
「様子を見ていい吐き戻し」と「注意したい嘔吐」の違いについて分かりやすくまとめました!
疑問1:様子を見てOK!赤ちゃんによくある「溢乳(いつにゅう)」って?
生後まもない赤ちゃんによく見られるのが
飲んだミルクやおっぱいが口の端からダラーっと垂れたり
ゲップと一緒にコポッと出てしまう「溢乳(いつにゅう)」です。
赤ちゃんは胃の入り口の筋力がまだ未発達なため
飲みすぎたり、お腹に少し力が入ったりしただけで簡単に吐いてしまいます。
様子を見て大丈夫なサイン
- 吐いた後もケロッとしていて機嫌が良い
- おっぱいやミルクをぐんぐん飲む食欲がある
- 吐いたものが「白くてミルクの匂い」しかしない
- 体重が順調に増えている
吐き戻した後は
口のまわりを濡らしたガーゼで優しく拭き取ってあげて
洋服を着替えさせてあげれば大丈夫です
疑問2:注意したい!「病気が隠れている嘔吐」のサイン
一方で、お腹の風邪(ウイルス性胃腸炎など)や
胃腸の病気が原因で吐いていることもあります。
以下のサインがないかチェックしてみてください。
受診をおすすめするサイン
- 噴水のようにドバッと勢いよく吐く(これが何度も続く)
- 吐いたものの色が「緑色(胆汁の色)」や「赤・黒っぽい(血が混じっている)」
- 吐いた後にぐったりして顔色が悪い、泣き声が弱い
- お腹がパンパンに張っていて、触ると嫌がって激しく泣く
- 吐くだけでなく、下痢や発熱を伴っている
特に、生後1〜2ヶ月頃の赤ちゃんが
授乳のたびに毎回噴水のように吐いてしまう場合は
「肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)」
という胃の出口が狭くなる病気の可能性もあります。
おうちでの応急ケア:吐いてしまった直後はどうする?
赤ちゃんが吐いてしまったとき、おうちで慌てずに対応するための3ステップです。
- 横を向かせる(喉に詰まらせない)
仰向けのまま吐くと、吐いたものが気管に入って詰まってしまう危険があります。すぐに顔を横に向けてあげるか、抱き起こして背中をトントンしてあげてください。 - 少し時間をおく(すぐに授乳しない)
吐いた直後は胃がパニックを起こしています。かわいそうだからとすぐにミルクやおっぱいを飲ませると、刺激で再び吐いてしまいます。吐いてから30分〜1時間ほどは何も飲ませず、お腹を休ませてあげましょう。 - スプーン1杯から水分を試す
お腹が落ち着いたら、薄めた幼児用イオン飲料や母乳・ミルクを、スプーン1杯(またはペットボトルのキャップ1杯分)ずつ、10〜15分おきにゆっくり飲ませて様子を見てみてください。
スタッフのひとりごと
赤ちゃんが吐いたものが服や布団
ラグに広がると、片付けだけでも本当に大変ですよね。
「床を拭いて、抱っこして、洗濯機を回して…」
と、パパもママも泣きたくなってしまうと思います。
赤ちゃんの吐き戻しは、成長とともに胃の形がしっかりしてくると
自然と落ち着いてくることがほとんどです。
「いつもと吐き方が違うな」
「脱水にならないか心配だな」
と感じたときは、遠慮なく当院へお越しくださいね。
吐いた回数や、もし可能であれば「吐いたものの色や状態」をスマホで写真に撮って見せていただけると、とても診察がスムーズになります!
今週も無理をせず、パパもママもご自身の体を一番大切にお過ごしくださいね。



